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Re-Mat ECOLUM 人・企業・環境をつなぐ、リマトの産廃コラム

学校施設におけるアスベスト対策の現状と課題

2025.09.12

文部科学省の調査により、学校施設などで依然としてアスベストを含む建材が残存していることが明らかになりました。児童生徒の安全を確保するためには、速やかな対応が不可欠です。本コラムでは、調査結果の概要と課題、そして今後の対応の方向性について整理します。

学校施設における調査結果

2023年10月に文部科学省が実施した調査では、国公私立学校や社会教育施設、体育施設など幅広い機関が対象となりました。
・保温材等に劣化・損傷が見られた機関は72件。そのうち42件は飛散防止措置済み、7件は石綿非含有と確認されています。
・煙突用断熱材に劣化・損傷があったのは120件で、23件が飛散防止措置済み、28件は利用停止などの措置を取っています。
一方で、いまだ対応が完了していない施設が存在しており、継続的かつ計画的な改修が求められています。

過去の事例から見る教訓

2005年に行われた私立学校の調査では、791校中115校でアスベストが使用されていました。そのうち一部は未対策のままであり、生徒の健康リスクが懸念されました。老朽化が進む現在の校舎においても、当時の教訓は決して風化させてはならないものです。

健康被害のリスクと今後の対応

アスベストによる健康被害は、年齢が低いほど影響が大きく、潜伏期間も長期に及ぶことが知られています。吸入量や期間にかかわらず「安全とされる水準は存在しない」とされ、早急な対策が必要です。
解体・改修工事に際しては、事前調査や飛散防止措置の徹底、専門人材による対応が義務付けられています。こうした制度を確実に運用しつつ、継続的な研修や情報共有を進めることが重要です。

リマトの視点

株式会社リマトでは、廃棄物処理の専門事業者として、石綿含有廃棄物を含む建材の適正処理や安全管理を重視しています。教育現場をはじめとする公共施設の安全確保は社会的責任であり、今後も確実なソリューションを提供してまいります。

まとめ

学校施設におけるアスベスト問題は、子どもたちの健康と未来を守るために解決すべき重要課題です。速やかな対策と継続的な周知・研修が、安心できる教育環境の実現につながります。リマトは、持続可能な社会づくりの一端を担う企業として、この課題に真摯に向き合っていきます。

まとめ

・World Health Organization. (2023, July 20). Asbestos. WHO Fact Sheets.
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/asbestos(最終閲覧:2025.09.02)

・環境省. 「石綿飛散防止・廃棄物対策」. 環境省.
https://www.env.go.jp/air/asbestos/litter_ctrl/index.html(最終閲覧:2025.09.02)

・厚生労働省 石綿総合情報ポータルサイト. (n.d.). 「石綿に関する情報」. 厚生労働省.
https://www.ishiwata.mhlw.go.jp/(最終閲覧:2025.09.02)

・文部科学省. (2022, June 27). 「学校における石綿(アスベスト)対応に関する情報」. 文部科学省.
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01410.html(最終閲覧:2025.09.02)

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