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Re-Mat ECOLUM 人・企業・環境をつなぐ、リマトの産廃コラム

石綿(アスベスト)に関する大気汚染防止法改正について(その3)

2023.05.12

改正大気汚染防止法について第三回目のコラムです。
今回は石綿(アスベスト)の物性について主に掲載していきます。
アスベストは人体に対して有害ですが、決してデメリットだけではない部分もご理解して頂けたらと思います。
石綿の特性を理解し、廃棄物処理に活かしていきましょう。

石綿(アスベスト)の定義

繊維状を呈しているアクチノライト、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、及びトレモライトH18.8.11基発第0811002号としています。

天然に産する繊維状の結晶鉱物の総称で、下記6種に分類されています。

(独法)環境再生保全機構HPより抜粋

埼玉県 環境科学国際センターHPより抜粋

石綿の物性

石綿は様々な用途に使用されていますが、その特徴として経済的に安価であること
及び、その物性が挙げられます。

※令和3年3月
厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課/環境省水・大気環境局大気環境課
「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」より抜粋

石綿の特徴

①耐火性・電気絶縁性・防音性 ⇒ 燃えない、電気を通さない、防音効果が高い
②耐薬品性・耐熱性・耐候性 ⇒ 薬品や熱に強い、長持ちする
③抗張力・可撓性・耐摩耗性 ⇒ 切れにくい、摩擦に強い
④加工性・親和性 ⇒ 加工しやすい、他の材料等となじみやすい

石綿含有建材別作業レベルの区分

一般的に飛散性(発じん性)の観点から「レベル1・2・3※1」と区分されています。ただし、係る区分に法的な根拠はなく
便宜的に用いられているため注意を要する。
(ex.例えばレベル3に該当する石綿含有建材であっても、解体方法、劣化状況等によりレベル2に相当する場合がある。)

※1 H17建設業労働災害防止協会
「建築物の解体等工事における石綿粉じんへのばく露防止マニュアル」による区分

石綿含有建材のレベル区分と具体例

①耐火性・電気絶縁性・防音性 ⇒ 燃えない、電気を通さない、防音効果が高い
②耐薬品性・耐熱性・耐候性 ⇒ 薬品や熱に強い、長持ちする
③抗張力・可撓性・耐摩耗性 ⇒ 切れにくい、摩擦に強い
④加工性・親和性 ⇒ 加工しやすい、他の材料等となじみやすい

佐賀県県民環境部環境課「大気汚染防止法の改正による石綿規制強化の概要」より抜粋

石綿関連の主な疾患の概要

(独法)環境再生保全機構HPより抜粋

石綿に関連した主な疾患として以下の者が挙げられます。

①中皮腫:肺を取り囲む胸膜、臓器を取り囲む腹膜、心臓等を覆う心膜等にできる悪性の腫瘍であり
石綿ばく露との関連性が高い。また潜伏期間が40~50年と非常に長い。胸膜中皮腫の症状としては息切れ、胸痛、咳、発熱、全、身倦怠感、胸水貯留などが見られ、腹膜中皮腫では、腹痛、腹部膨満感、腹水貯留などが見られる。

②肺がん:気管支又は肺胞を覆う上皮に発生する悪性腫瘍。石綿ばく露との関連性は、中皮腫と比較すると相対的に低い。潜伏期間は概ね30~40年程度と非常に長い。症状としては咳、痰(血痰)が多い。

③石綿肺:肺線維症(じん肺)の一種で、特に石綿に起因するものを石綿肺とする。
肺の線維化が徐々に進行することで酸素-炭素ガスの交換機能が損なわれる。
石綿ばく露との関連性は高い。また石綿を大量・長期間(25年程度)に亘って吸入・ばく露した労働者に発症するため
現在はなくなりつつある。症状としては呼吸困難が見られる。

④びまん性胸膜肥厚:臓側胸膜(肺を覆う膜)の慢性線維性炎症で、病変が壁側胸膜及び両胸膜が癒着した状態をいう。
比較的高濃度の石綿の累積ばく露により発症する。潜伏期間は30~40年と考えられている。症状としては
呼吸困難、胸痛、呼吸器感染等が生じ、徐々に呼吸機能障害が進行する。

⑤良性石綿胸水(線維性胸膜炎):石綿粉じんを吸入することによって胸腔内に胸水が生じるた状態をいう。
潜伏期間じゃ40年程度と長く、比較的高濃度の石綿粉じんを吸入することにより発症する。
呼吸困難や胸痛といった症状が見られる。

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